【エナジードリンク】レッドブル/Red Bull

2021/02/22

エナジードリンク

t f B! P L

概要

オーストリア発祥のエナジードリンク、1987年販売開始。

タイで販売されていた「クラティン・ダエン/Krating Daeng」というエナジードリンクをもとに欧米人の嗜好に合わせて調整して発売したんだとか。
タイ語でクラティンは大型の野生牛、ダエンは赤。
まんまレッド(赤)ブル(牛)ですね。あかべこ。

日本では2005年から日本法人のレッドブル・ジャパン株式会社(東京都港区白金台)が輸入と販売を担っています。
2013年からはキリンビバレッジ(株)と販売ライセンス契約を結んでおり、キリンの自販機でも購入することができます。
日本では製造は行っておらず、すべてオーストリアやスイスからの輸入品です。意外。

キャッチフレーズは「Red Bull 翼をさずける」。

エナジードリンク=レッドブルと言えるほどのヒット商品で、「世界シェア」はトップをキープしています。
エナドリと言えばもうひとつ、モンスターエナジーが思い浮かぶと思います。
日本ではモンスターの若者向けマーケティングが成功し、「日本シェア」の1位はモンスターが独走状態。
この状態を打破するためかは不明ですが、レッドブル・ジャパンは2021年2月1日に240円→190円の値下げを行いました。競争があるって素晴らしいですね。

公式サイト↓

外観

青と銀のメタリックな缶に赤字の「Red Bull」と角を突き合わせる牛のロゴ。
特徴的でコンビニでもすぐにレッドブルだと分かる良いデザインです。
個人的には上に小さく書かれている「キリッと冷やして」はいらないんじゃないかなと思いますが。
プルの色は缶体と同じシンプルなシルバーですが、ロゴの闘牛が一匹くりぬかれています。かわいい。

謎テキストはない

ライバルのモンスターにはテンション高めの謎テキストが書かれていますが、レッドブルはあまり特徴のないまともな説明文が書かれています。
”パフォーマンスを発揮したい時のために開発されました。アルギニン、カフェイン、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12入り微炭酸飲料。
Red Bullは、トップアスリート、多忙なプロフェッショナル、アクティブな学生、ロングドライブをする方など、世界中で評価を頂いています。”

もしかすると、この真面目なスタイルが中二病~高二病~大二病が抜け切らないやや悪ぶりたい若者層をモンスターに奪われている原因のひとつかも知れません。
魔剤とか言っちゃうような層はたぶんモンスターの謎テキスト大好きでしょ。(私は好き)


中身

エナドリによくある琥珀色。
着色料(カラメル色素)が入っているので狙ってこの色にしてるんだと思われますが、やっぱりこの色の方が効きそうな雰囲気が出るのかな?

匂い

缶を開けた瞬間にふわっと広がる、エナドリ特有のケミカルな薬っぽさと甘ったるい匂い。
特徴的で強めの匂いなので、周囲の迷惑になることもあるため注意。

甘くて酸っぱい。風邪薬のシロップを酸っぱくしてラムネを溶かして炭酸にしたような味。
炭酸は缶でも自称しているとおり微炭酸。
モンスターよりも甘さ控えめなイメージ。

栄養成分

レッドブルのライバルであるモンスターエナジーと比較。
なお、モンスターの方が大容量で売られていることが多いので、ここでは100mlに量を揃えた比較と1缶全量での比較の両方を掲載します。

100mlあたりの比較

どちらにも入っていないタンパク質、脂質は無視。
エネルギー、炭水化物、食塩、アルギニンも大差ないので無視して良いでしょう。

ナイアシン、ビタミンB2はモンスター有利。
→ナイアシンはビタミンB3と呼ばれたこともある水溶性ビタミンで、エネルギーの産生を補助し、血管を拡張する作用があります。うつや統合失調症への効果が期待されます。
→ビタミンB2は水溶性のビタミンで、別名リボフラビン。エネルギーの産生を補助し、肉体の再生・発育を促進します。

パントテン酸、ビタミンB6はレッドブル有利。
→パントテン酸は「至るところに存在する酸」という意味で、肉体の成長やエネルギー産生に影響していますが、至る食品に存在しているため不足することはほぼありません。なのでエナジードリンクで摂らなくても……
→ビタミンB6は水溶性のビタミンで、エネルギーの産生を補助し、肉体の再生・発育を促進します。比較的多いのがバナナで、1本に0.34mg含まれています。それに比べるとエナジードリンクにはかなりの量が入っていますね。

ビタミンB12はモンスターの表示が怪しいですね。ぶれぶれ。

カフェインがモンスターの方が1.25倍入っていますが、コーヒー1杯で40~180mgのカフェインが入っていることを考えるとここでの差は大差ありません。

また、Dリボース、高麗人参、L-カルニチンはモンスターにしか表示がありませんでした。
いずれも活力をもたらす効果のある成分です。

エナジードリンクとしての有効成分で考えると、モンスターの方が”効く”と言えるかもしれませんね。

1缶あたりの比較

スタンダードなモンスター缶はレッドブルの1.4倍の量が入っているので、ほとんどの成分でモンスターの方がたくさん入っている、という結果になりました。
特にカフェインは1.8倍くらいになっているので、1本まるまる飲んだ時の覚醒効果はモンスターに軍配が上がるでしょう。
まあ覚醒効果が目的であればコーヒーを飲めば良い話なので、モンスターより覚醒効果が低いかも、というのはあまり気にしなくて良いと思います。

まとめ

世界シェアトップのエナジードリンク、これがエナジードリンクの基準。
モンスターと比較すると有効成分やコスパの面で不利だが、モンスターの量が多すぎる人や味の微妙な違い、外観のスタイリッシュさ等で差別化はされている。

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